メンバーファイル43                     静岡混声合唱団TERRA

平成14年5月30日(木):ベース、シオちゃん
む:
 今回は、テラの中でもウィットに富んだ、シオちゃんです。彼の意表を突いた発言につい、うなづいてしまう「む」であります。それでは聞いてみましょうね!いつ頃から合唱を始めたんでしょう?
シオ:
 中学時代です。音楽の授業がほとんど合唱でした。秋に校内合唱コンクールがあって、その練習に明け暮れました。クラス対抗で盛り上がり、合唱を楽しむというより、歌合戦でしたね(優勝できないと「判定に納得できない」とか言ったりして)。
む:
 ほーそんなに盛んでしたか。どんなきっかけで音楽また合唱に興味を持ったのでしょうか?
シオ:
 私に音楽に対する興味を持たせてくれた方が二人いて、まず中学の音楽の先生。元「ツッパリ」の男の先生で、音楽よりは体育の先生といった感じの人でした。毎回合唱の練習をガンガンやる授業は、私にとっては大変楽しいものでした。小学校の音楽の授業は最悪につまらなかったですから。  次に皆川達夫先生。大学時代に受けた講義がきっかけで、私はクラシック音楽をよく聴くようになりました。そのことが、在学中の「メサイア演奏会」参加につながっていきます。高校時代、「普通」の音楽の授業に再び退屈な思いをした私が、また音楽に親しむようになれたのは皆川先生のおかげであります。
む:
 私の記憶によれば、皆川先生の指揮法の講座に参加した事があります。おもしろかったですよ。確かテルテルと同じ職場でしたね。どちらが先にテラには入ったんでしたけ?
シオ:
 私が誘われた方です。テラでも職場でも私の方が後輩です。年齢も私の方が若いです。ちなみに、仕事柄、私はもちろん、テルテルも、互いにニックネームでは呼びません(呼べません)。
む:
 TERRAに入ったきっかけは?
シオ:
 テルテルが「これから合唱の練習に行くんだけど・・・」というような話に、私が興味を持って「じゃあ私の車で」なんてことになった記憶があります。その後もテルテルの「足」になるはずだったのですが、私が別の人の「足」になったので・・・。申し訳ないことをしました。おかげで結婚できました。
む:
 テルテルの足だったのが、ユッコの足に変わってしまったんですか。テラの雰囲気の感想は?
シオ:
 初めて行った時は、演奏会に向けた練習が佳境で、しかも『木の歌』なんていう素人には難解な(と思えた)曲をやっていて。「(初心者同然の私には)レベル高すぎないか?」なんて思いました。それでも「一緒にどうぞ」と言われて歌った自分もすごいと思いました。  でも衝撃だったのはニックネームでした。いきなり「ハウドゥユドゥ、シオちゃん」(歓迎の歌)ですから・・・。先輩が「テルテル」だったことにもびっくり!  今思っているのは、つくづく「濃い」ところだということと、練習中のおしゃべりがもう少し減らないかということです。「む」さんもそう思いませんか?
む:
 そうなんです!問題にしていますよ。「もっとまじめに練習しろ〜」ってネ。 今までのTERRAの活動で印象に残っていることは?
シオ:
 今、言ったように、第5回演奏会の練習の途中から参加しました。何食わぬ顔をしながら実は膝を震わせてステージに上がった、あの演奏会が印象深いですね。 (これからの)樋本先生の指導というのも、常に刺激的で、印象に残るものです。これから増えるというので、かなり楽しみです。
む:
 人を導く今の仕事についたのは、どんな訳で?
シオ:
 父も国家公務員だったのが理由かな?教員とかそういう方面に興味があったこともあるけど、自分が民間向きでないという漠然とした(今思うと根拠がない)思いから就職活動などほとんどしなかったこと、と言う事かな?
む:
 どんな事に遣り甲斐を感じてます?
シオ:
 生徒たち(ちょっとわけありの)とのやり取りが楽しいです。色んな事情から色んな思いを抱えた人たちですから、こちらにもそれなりの覚悟が要ります。担当した生徒といい関係が作れた時に喜びを感じます。いつもうまくいくとは限りませんが。今は現場を離れて事務方にいるので、そういう感覚がなくて寂しいですね。
む:
 大変な仕事ですが、何か伝えたいことはありますか?
シオ:
 私たちのところにいる生徒たちは、表面的に見れば「籠の鳥」かもしれませんが、そうならざるを得ない状況と事実と決定があったのだということ、それも社会の一面だということを知っていただければと思います。我々が行っていること、とっている方 法、そのすべてが最良とは思っていないのも確かですが。
む:
 シオちゃんは、他にはどんな趣味を持っている?
シオ:
 大学時代から聴いているクラシック音楽。気に入った演奏家のCD収集や、気に入った曲の演奏聞き比べが、CD増え過ぎの原因なので、最近は控えているつもりです。  静岡に来てから好きになったサッカー観戦。日本平で生を見たのがきっかけでした。それまではどちらかというとサッカーは好きでなかったのです。今ではエスパルスの後援会に入り、スカパーで世界のサッカーを楽しむ日々です。
む:
 現在のマイブームは何?
シオ:
 「リーガ・エスパニョーラ」スペインのサッカーリーグです。実況の倉敷保雄さんや、金子達仁さんらコメンテーター諸氏の魅力もあって、スカパーのリーガ中継はたまらなく楽しみ。倉敷さんは、昨今の絶叫型とは一線を画す「プロ」の実況者。視聴者の感覚を忘れず、かといって媚びることもない、共感的な語りが好きです。  ちなみにスポーツライターである金子さんの文章はとても素晴らしく、お勧めです。サッカー(スポーツ)とそれを取り巻く状況をきちんと、ほどよく熱のこもった文章で書いてくれる人。
む:
 完全に「サッカー」にはまってますね!最後に、これからテラでどんなことをしたい?またはしてほしい?
シオ:
 私の合唱の原点は中学時代にあります、あの頃一番好きだった高田三郎の曲をやりたいですね。『水のいのち』は歌ってしまったようだし、私がむしろ好きな『心の四季』を。全曲が無理なら『風が』だけでもぜひ。
む:
 きっと歌う機会が巡ってくるでしょう。今回はたくさん答えていただきありがとうございます。テラはシオちゃんみたいな合唱好きのメンバーに支えられています。これからも色々アドバイスをください。

本人の顔はイラストで紹介しています。

←シオちゃんです。


テラ出版編
TERRA辞典 [第1版]
前回へ第6回次回へ

テラの用語を解説する「TERRA辞典」
時には、まじめに、時にはおもしろく解説していきます。

かくてる【カクテル>cocktail】[一芸] 直訳すると「雄鶏のしっぽ」。ウイスキー・ブランデー・ジン・ウオツカなどアルコール度の高い蒸留酒をベースとし、リキュール・シロップ・果汁・香料・炭酸などを混合し作った飲み物。テラの新年会などで専属バーテンダー「イノ」が創る。「性格の異なるアルコールなどを複数混ぜ合わせることによって、全く違った性格のお酒にもなり、またある一種類の性格が限りなく引き立ったお酒にも変化する」ことから、バーテンダー「イノ」はカクテルを称して「お酒の中の混声合唱」と評している。がそれよりも、シチュエーションや雰囲気を醸し出すことが・・・手っ取り早く言えば、お姉ちゃんうけするのが・・・目的。しかし残念ながら最近は「イノ」の出番が少ない。 共通語:手品

くろ・はんぺん【黒はんぺん】 [食]  焼津港周辺で製造される新鮮な近海物の鰯やさばを使った加工品。製造工程の中で水さらしがないため、生身の魚肉の栄養がそのまま入り、特に鉄分やカルシウムを多く含み栄養満点の食品。日持ちしないことから流通圏はほぼ県内に限られる。静岡の隠れた特産品。静岡おでんには無くてはならない具として親しまれている他、軽くあぶって焼き海苔を巻き、ワサビ醤油で食すると、最高の酒のつまみになる他、食欲の無い時のおかずとしても重宝される。ナマで生姜醤油に付けて食べても、またフライにしても良い。(ハンペン評論家「イノ」)

 テラお勧め特選品
:丸又の黒はんぺん・・・厚みが程良くふっくらしていて練りの具合も繊細で歯触りが良い。テラ創立メンバーのご実家。静岡西武デパート及び浜松遠鉄百貨店食品売り場で手に入る。
:服部蒲鉾店・・・黒はんぺんで雑誌「一個人」に紹介された店、テラテナー「ハッチ」の店。静岡紺屋町商店街。 参考:静岡おでん

げいじゅつさい・しょう【芸術祭賞】[コンクール] 1987年12月清水市民文化会館で開催された、静岡県芸術祭に参加し、「落葉松」と「大地讃頌」を歌って、芸術祭賞を頂いた。翌年の芸術祭では招待団体とされ演奏している。また、1999年12月5日静岡市のグランシップで開催された、芸術祭に参加、テラ自ら構成、作曲した「ブンナよ木からおりてこい」を演奏し、奨励賞を頂いた。

アナザ・メンバーファイル・リストへ